前回の環境構築で「Bash on Ubuntu on Windows」が起動し、Bashの画面を開くことができましたが、まっさらな状態ですので、今回は必要なパッケージをインストールすることから始めます。
それではBash用ターミナル画面からこれらの作業を始めることにしますが、Bash画面を開く方法は次の3つの方法があることがわかりました。
- Windowsメニューから「Bash on Ubuntu on Windows」を選んで開く。前回の記事で最後に開いた画面です。
- コマンドプロンプトまたはPowerShellのプロンプトから”bash”を入力してBashにログインする。
- SSHサービスを立ち上げて、SSHクライアントからログインする。
前回のBashインストールの際に、日本語メッセージのときカーソルがずれて使いずらかったことから、SSHクライアントを使用することにします。
SSHサーバーを立ち上げる
Windowsメニューから「Bash on Ubuntu on Windows」を開くと、Bashをインストールしたときに設定したユーザーでログインしますので、最初にrootユーザーに切り替えてしまいます。
sudo su -
[sudo] password for ****: Bashをインストールしたときに設定したユーザーのパスワードを入力します。
パッケージのインストールにはapt-getを使用します。ライブラリインデックスの最新化のため次のコマンドを入力します。
apt-get update
続いてSSHサーバーをインストールします。
apt-get install openssh-server ssh-keygen -A
さらに Bash on Ubuntu on Windows で sshd を起動するには以下の設定変更が必要。
vim /etc/ssh/sshd_config
......................... UsePrivilegeSeparation no ......................... PasswordAuthentication yes .........................
SSHサーバーを立ち上げる ”割り込み”
Windows10 universary update を適用すると Microsoft SSH Server がインストールされ、デフォルトで起動されてるようです。22番ポートで待ち受けています。
TCP 0.0.0.0:22 vista:0 LISTENING
このままにしておくと、Bash SSHサーバーを立ち上げることができません。
コントロールパネルから管理ツールを開き、サービスを選択して開きます。
ここで SSH Server Broker を停止してしまいましょう。
SSH Server Broker を選択して、ツールバーの■停止ボタンONで停止します。
SSH Server Broker が停止すると SSH Server Proxy も停止します。
SSHサーバーを立ち上げる “続き”
BashのSSHサーバーが起動できるようになりました。起動してみましょう。
service ssh start
initctl: Unable to connect to Upstart: Failed to connect to socket /com/ubuntu/upstart: 接続を拒否されました
* Starting OpenBSD Secure Shell server sshd [ OK ]
sshd サービス立ち上げ成功です。しかし、接続拒否メッセージが表示されています。気になる場合はこちらを参照。
FileShelf Plus からSSHターミナル接続してみましょう。
ターミナルの新しい接続を開いて設定をします。プロトコルはSSH2を選択し、Bashのインストールのとき設定したユーザー名とパスワードを設定します。
接続ボタンONでログインできました。
ちょっと遠回りしてしまいましたが、次回はRailsインストールまで行ってみます。